そこに愛はあるか? ~きっとたぶん、片思い~

考察

サンダイルの世界における恋愛事情をまとめました。

今回は片思いや、両想いとは言い切れない関係、もしかしたら恋しているかも?という関係についてみていきたいと思います。


両想い系の記事はこちら


シルマール→ソフィー

ソフィーはノール侯女であり、かつフィニー王国ギュスターヴ12世の妻。一方のシルマールは、その息子であるギュスターヴ13世の教育係という関係である。

しかし2人は、実は少年時代からの知り合いだった。

2人が出会ったのはナ国グリューゲル。18歳のシルマールは、高名な術士ルナストルのもとで瞬く間に術の才能を開花させ、それを鼻にかけていた。そんな中、シルマールは術の使えぬ老人に優しく話しかける14歳の少女に出会う。

自らは高貴な身なりをしながら、貧しい生活をする者に優しく話しかけ世話をしているのを単なる偽善と考えたシルマールは、少女をからかうつもりで話しかける。そんなシルマールを少女は軽蔑のまなざしを向けるようになった。

シルマールはこの少女に接するうちに、自分自身のおごりや慢心に気づき、恥じるようになっていく。この少女こそ、行儀見習いのためグリューゲルに来ていたソフィー、当時14歳であった。

その2年後、ナ国スイ王はソフィーを気に入り、後宮に上げようと画策。それを察知したシルマールの計らいで、ソフィーはノールへ帰還することになる。

その後、ノール領主ナヴァルの戦死によってノール領主となったソフィーは、ノール領の安堵のためギュスターヴ12世と結婚することになる。

以降もソフィーのもとを離れなかったシルマールであったが、生涯独身で過ごした彼は、ソフィーに対する特別な想いを抱いていたのかもしれない。

アレクセイ→ニーナ

ナイツ一族のニーナは冒険者界隈で実力者として知られており、アレクセイもヴェスティアで何度か会っていた。勝気で勇ましく美しさも兼ね備えたニーナに密かに恋慕の念を抱く。アレクセイもそんな有象無象の一人だった。

他の女性であればいくらでも誘いの声をかけられるアレクセイも、ニーナには挨拶すらできずにいた。それがやたらと冴えないポールと結婚して引退したと聞き、茫然自失となった。彼はよけいに人を騙しては金や財宝をむしり取ることに傾倒していき、自らの悪評を高めていくことになる。

だがニーナへの恋心は、エッグに憑依された後も心の中にくすぶり続けていた。ニーナがヘンリーの敵討ちに来た際、深追いせずに逃したのもそのためである。そしてこれが彼の運命を決定づけることになった。

実力では及ばないと悟ったニーナは、長い年月をかけて現役時代に手に入れたクヴェルを利用した術を会得。自らのアニマと引き換えにアレクセイ操るドラゴンを退ける。後を頼まれたウィル達によって、アレクセイはエッグとともに谷底へと消えることになるのだった。

エレノア→リッチ

タイクーン・ウィルとパーティを共にしたというベテランヴィジランツに目をつけたエレノア。しかもタイクーンの息子と行動を共にしているという噂があり、エレノアの興味を俄然引き寄せた。

リッチと仕事をしてみると、さすがタイクーンの息子と感じさせる実力を持っていた。才能ある若者(特に異性)と冒険することが好きなエレノアは、きっと「リッチもいいわね~」と思っていたに違いない。

もっとも、一方のリッチは「ああいう女に手を出すと厄介を被る」と、向こうからの誘いに乗ることはなかったという。まあ、自分のことは棚に上げているわけだが。

ミスティ→リッチ

幼い頃からエッグと共に育ったミスティは、エッグの意思を自分の意思と混同しながら成長していくことになる。このため、エッグの「リッチの強いアニマが欲しい」という意思を自らの意思と混同してしまうことになる。

自らリッチの手にかかり死ぬことを選択したミスティであったが、これはエッグを手渡すことでリッチのアニマを手に入れるためであった。自らのことをエッグそのもののように錯覚してしまったのか、もしくはともにエッグに吸収されることで、エッグの中で1つになることを画策したのか。

いずれにせよ、人間として成長できなかったミスティには、人間らしい愛情表現の方法もわからなかったのだろう。結局リッチはエッグに吸収されることはなく、ミスティは永遠にリッチと一緒になることはなかった。

ロベルト→プルミエール

ロベルトがプルミエールに好意をもっているかどうかについては、パーフェクトワークスに一行だけぽろっと書いてあるだけ(しかも、「好意を抱くだろう」というだけ)なのだが、妙に説得力がある。

実は2人の間には8歳もの年齢差があり、13歳差あるジニーのことをよく妹扱いしているロベルトだが、プルミエールが「妹」にならないのは、その気の強さと気品からだろうか。北大陸で生まれ育ったロベルトにとって、貴族のような気品を感じさせるプルミエールは物珍しい存在であっただろうし、トラブルに見舞われても自ら問題を解決しようとする自立した心は対等な女性と感じさせるに十分だっただろう。

もっとも、プルミエールがお調子者であるロベルトに心惹かれるかと言われると、強力なライバルであるグスタフがいる以上想像しにくいところ。

プルミエール→グスタフ

長きにわたり敵同士の間柄にあるオート侯とヤーデ伯。プルミエールにグスタフと出会ったことがあるような素振りがあったのは、おそらく行儀見習いでナ国に在留していたことがあったからだろう。チャールズとヌヴィエムの出会いがグリューゲルであったのと同じように。

プルミエールは気の強いしっかり者というイメージだが、まだ幼く未熟なところが見え隠れする。サウスマウンドトップの戦いでのグスタフの行動は、プルミエールにそれをはっきりと自覚させたかもしれない。

プルミエールがグスタフに惹かれるかどうかはパーフェクトワークスにさらっと書いてあるだけだが、自分と同じく家を捨てた人間であるという共通点を持ち、かつ大人の魅力を持つグスタフにプルミエールが惹かれるのは自然だろうと思われる。

ただ、一方のグスタフがどう思っていたのかはわからない。あまりにも無口すぎるので。

ミーティア→ヴァンアーブル

ミーティアがヴァンアーブルに出会ったのは18歳のころ。冒険中にピンチに陥っていたミーティア(ピンチに陥るのはいつものことだが)は、偶然居合わせたヴァンに助けられると、恩返しとばかりにヴァンのもとに押しかけ、護衛やら身の回りの世話やらと、何から何まで尽くした。

根負けしたヴァンに許され、そのまま弟子となったミーティアは、資質はあまり無かったものの「ヴァン先生の弟子」として恥ずかしくないような成長を遂げる。

ヴァンはミーティアに大きな可能性を見出し、人類の命運を分けるであろう戦いに挑ませることを決心する。しかしミーティアはのんきなもので、よくわからないままエッグと相対し、ヴァンに恨み言を並べるに至る。

その後もヴァンが死を迎えるまで仕えることになる。そのころには18歳の少女も35歳となっていた。ミーティアが他の男性と結ばれたかは定かではないが、そうでないとすれば、彼女はその青春をヴァンアーブルに捧げたといえるだろう。

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