今回はサガフロ2におけるツンデレの代名詞的存在、ナルセスさんについて語ります。
個人的に最推しかもしれない。
生い立ち
使用人一家の生まれ
ナルセスさんは、メルシュマン地方はシュッド領の首都、カルナックの生まれ。上に2人の兄がいる。
(カルナックはカンタールに力攻めで攻め落とされるところ)
父は貴族の使用人をしているが、ナルセスさんいわく「ろくでなし」だったようだ。
幼い頃から強いアニマを持っていたナルセスは周りから「神童」と噂され、10歳の頃、母の勧めで高名な術士バリンの元に預けられた。
父への反骨心も手伝い、高い向上心を持つナルセスさんはめきめきと術士としての才能を開花させていく。5年後、もはや学ぶものは無いと悟ったナルセスさんは、修行の旅を始めることになる。
アニマ人相見
苛酷な修行を続けたナルセスさんは、人から感じ取れるアニマでその人の性格がわかる「人相見」を行うことができるようになっていた。
人相見の技術に加え、高い術士としての才能、苛酷な修行を積んだという自負から生じる高いプライドも手伝ってか、ナルセスさんはワガママに人を選んで関わりを持つようになっていった。
このため、ナルセスさんは術士界隈でも浮いた存在になっていく。
ナルセスさんのお眼鏡にかなった者たち
シルマール先生
修行の旅を続ける中、希代の術士と噂されるシルマールと会って、自らの才能を試したいという気持ちが湧き出してきたナルセスさん。
実際に会ってみると、自らと比べるべくもない圧倒的な才能とその人柄に衝撃を受けることになる。人相見を行えるナルセスさんにとって、心から尊敬できる人間に出会うのは最初で最後であった。
一方、シルマール先生もナルセスさんの豊富な知識に舌を巻いていた。すっかり意気投合した二人は、共に南大陸を旅することになる(将軍の想い出)。これには「あのナルセスがシルマール師と・・・?」と術士界隈がざわついたという。
なお、将軍の想い出はギュスターヴ追放の翌年。シルマール先生がお暇をもらった時期とも重なりそうなので、ナルセスさんがギュスターヴ亡命についていった世界線があってもいいのではないかと思っています。
ナイツ家
ウィル・ナイツの初仕事で出会った二人。
発するアニマからディガーとしての才能、性格の素直さを見抜いていたナルセスさんは、新米に横柄な態度をとりつつも、もはやクヴェルは掘りつくされたといわれる「ハンの廃墟」への同行に同意。
初仕事でクヴェルを3つも発見したウィルに、さしものナルセスさんも舌を巻いたことだろう。そして、「分け前吹っ掛けといてよかった~」と内心にんまりしていたかもしれない。
その後もクヴェルの無い南大陸のあるかもわからないメガリス探索に同行したり、引退間際に老体を押して谷底行に同行した後、別れを惜しむウィルに「寒いのが嫌いなんだ(一人で帰るけど大丈夫、引退するほどの年じゃない、寒いのが嫌なだけさ)」と気遣いを見せたり(妄想)と終始ツンデるナルセスさんであった。
ウィルが一線を退いた後も関係は続き、ウィルの子であるリッチとも良好な関係を持っている。リッチには、自らの長命の秘訣である「生命の木」の存在を伝承するほど目をかけていた。リッチの失踪後、ナルセスさんは誰にもその存在を公表することは無かったという。
タイラーさん
この一言に尽きる。何も言うまい。
あまり好かれていない方々
一方、あまり好かれていない方々もいる。
まずコーデリア。さしたる実力もないのに、初仕事を終えたくらいで調子に乗っているところが気に食わなかったのかもしれない。「そんな小娘も一緒なのか?(さして戦力にもならんのに分け前だけ減るぞ)」
それからラベール。出会ったばかりのウィル一行を口八丁で危険な霧の谷へ同行させようとしてくる厚かましいところ、美人を笠に着ているところが気に食わなかったのかもしれない。「おい女、お前は何ができるんだ?(私たちの戦力を充てにするなら、お前にも相応の働きをしてもらわんとな)」「で、何しに南に行くんだ?(目的もわからんやつと一緒に行くのは危険だ)」
かっこ書きは妄想ですが、ナルセスさんの言動も割と筋が通ってるなと思うんですよね。単純な戦力としても頼もしいですが、お人よし気質なウィルが騙されない、利用されないために、パーティのお目付け役としても優秀なナルセスさんはやはり一家に一台ほしいところですね(?)引退が悔やまれます。
ギュスターヴ編との橋渡し役
その性格から人間関係が豊富ではなさそうですが、ここまで見てきたとおり、ギュスターヴ編の登場人物との意外な接点があるのがナルセスさん。
ウィル対エッグにおいて、海賊がエッグを所持しているという情報は、ギュスターヴ帝国の情報網から寄せられたもの。
これは、「対決アレクセイ」にてニーナを失ったウィルが、エッグ打倒のためさらなる力を求めていたことを受け、ナルセスさんがウィルとシルマールの対面の場を設けたことがそもそもの始まり。
クヴェルやツールの存在で成り立つ現在の術社会において、エッグの存在はその信頼を脅かしかねない重大な脅威になると考えたシルマール先生は、情報収集や戦力の供与などの協力を約束することになります。
この協力関係は、帝国崩壊後もシルマールの弟子ヴァンアーヴルに引き継がれていくことになるのです。
まとめ
なぜか「さん」付けせずにはいられないナルセスさん。
口は悪いが実力はある、認めた人間ならとことん付き合う、でも素直じゃない、そんなところがナルセスさんの魅力です。
ストーリー上見えないところで重要な役割を果たしているのもポイント高いですね。
ウィルパーティーの屋台骨として、またギュスターヴ編との橋渡し役として重要な役割を果たし、エッグ打倒に大きく貢献したナルセスさんのこと、みんなも愛してあげてください!
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